こんなお悩みが解決できる記事となっています。
なぜなら私はマンション管理会社を2社経験し、ブラックの会社も経験しているからです。
不動産業界、マンション管理業界。
これらはブラックというイメージがありますよね。
結論
- ブラックになりやすい仕事内容
- ブラックかどうかは会社による
実際私は、新卒で入社したマンション管理会社はブラックでした。
本記事で分かることは以下の通りです。
- ブラックになりがちの理由
- 何が大変なのか
- 管理会社で働くメリット
- 管理会社で働くデメリット
マンション管理会社は業務量が単純に多い
そもそもですが、単純に仕事量が多いです。
マンション居住者との話し合いの場がマンション毎に1ヶ月~3ヶ月に1回あり、これを理事会といいます。
この理事会1つをとっても以下の業務があります。
- 理事会日程の案内
- 業者から見積取得
- 理事会資料作成
- 終了後、理事会議事録の作成
- 理事会議事録に捺印をもらう回覧
- 回覧後、印刷して全戸に配布
- 理事会での宿題事項実施
1人あたり20棟以上マンションを担当した場合、その分理事会や総会が増えることに。
→土日は1日に理事会3本が当たり前
その分上記の業務をやる必要があるため、理事会が増えるほどに忙しくなります。
仮にこの業務を忘れてしまうと、お客さん(居住者)からの信用を下げることにつながります。
→やるしかない
また、居住者と行う会議(理事会)は主に土日に行われるケースが多いため、土日のほとんどは仕事に。
振替で平日に休みを取得するように会社からは言われます。
しかし、平日は週末の資料作りや業者との連絡等で出社せざるを得ない状況に、、
こうなると休めなくなり、サービス残業・サービス出勤が当たり前になってきます。
私自身、30連勤をしてストレスで身体を壊しました。
管理会社はクレーム産業
マンション管理会社は、たくさんの居住者がお客さんになります。
1棟50戸としても20棟の担当となれば50×20=1000世帯の担当になり、中にはクレーマーも当然います。
- 隣に居住者がうるさい
- ゴミ置き場が汚い
- 清掃が行き届いていない、汚い
- 不審者がある
- 飛び降り自殺
- 天井から漏水した
- 電気がつかない
上記のように、管理会社にくる電話は基本的に「早くなんとかしろ!」というものがほとんど。
内容は自己中な意見も多いですが、立場上無視はできません。
向こうの意見を聞いて、わがままにも可能な限り答えていく必要があります。
誰しも他人から怒鳴られたり、問い詰められるのは良い気分にはなりません。
言われたことを気にしてしまう人はストレスが溜まる一方です。
私も、社内でうつ病になって部署移動を行う人を何人も見てきました。
会社とお客さんの目的が違う
管理会社のお客さんはマンションの管理組合(マンション居住者)です。
管理組合はそこに住む区分所有者からの管理費と修繕積立金を使って、共用部分の維持管理を行っています。
つまり、管理組合の支出は実質的には居住者のもの。
そのため少しでも工事費や点検費は安くしたいわけです。
一方、管理会社は管理組合からお金をもらって利益を上げています。
そのため少しでも利益を載せて工事を自社で受注したいんです。
会社からはこの工事金額で受注しろと言われ、管理組合からはもっと安くしろと言われる。
担当者としては今後も関係がある管理組合と良い関係を保ちたいんですが、会社も無視はできない。
この挟み撃ちの状況が度々発生するため、メンタル的にダメージが起こります。
幅広い専門知識が必要
一言にマンション管理と言っても、そこには多くの専門知識を有します。
- 不動産の知識
- 専有部、共用部などの区分所有法知識
- 民法の知識
- マンション設備の知識
そのため不動産仲介からの転職であれば、そこまで困ることはないでしょう。
しかし、新卒がいきなり入社すると何も知識がないため、居住者からの問い合わせにその場で返答できません。
毎回、持ち帰って調べるはめになりお客さんからしても「頼りない…」と思われてしまいがちです。
マンション管理会社で働くメリット
ではマンション管理会社で働くメリットはないのでしょうか?
私自身が働いて感じたメリットもありますので、ご紹介します。
メリット①厳しいノルマがない
マンション管理会社で働くメリットは、ノルマがないことです。
一般的に不動産業界というと、厳しいノルマをイメージすることが多いですよね。
しかし、マンション管理は毎月管理組合からいただく委託料が利益になるので、ノルマというものがありません。
工事の受注額など目標が定められますが、あまり重要視はされていません。
逆に担当者にとって一番やってはいけないのが、管理委託の解約です。
これは他のマンション管理会社に管理を変更されることで、今後の利益がなくなるため担当者にとって一番タブー。
- 日々の問い合わせ対応
- 緊急時の対応
- 工事時の対応
これらを適切に行わなければいけません。
メリット②景気の状況が仕事に関係がない
マンション管理会社は、毎月決まった金額の委託料が管理委託費として入ってきます。
そのため、経済悪化や新型コロナウイルスなどによって景気が落ち込んでも、収入は決まって入ってきます。
新柄コロナウイルスが蔓延した2020年度は、多くの方が給料やボーナスカットされる現状がございました。
しかし私は、ボーナスは下がるどころか少し増えましたし、毎月に給料も変動はありませんでした。
こうした経済の変動を受けづらい職種であるため、「とにかく安定した収入が欲しい」という人には向いている仕事です。
メリット③仕事内容は単純で難しいものではない
マンション管理会社に仕事は言ってしまえば『言われたことをやるだけ』です。
逆に言えば、「とにかく自分から色んな事にチャレンジしたい!」という意欲的な人には向いていません。
仕事は仕事と割り切って過ごす人には、淡々と働いていれば給料は少しずつ上がっていきますし、首になることもないです。
ただし、多くの人と関わる仕事なのでコミュニケーション能力は必須です。
コミュニケーション能力といっても、初対面の人とすぐ仲良くなる力ではありません。
相手の言ったことを理解し、分かりやすく説明する力が必要です。
マンション管理業界のよくある質問
- マンション管理会社への転職はおすすめ?
- 仕事は仕事と割り切ってやれる人にはおすすめです。
- 働いている人の年代は?
- ほとんどが40代で、20代は基本的に3年で辞めていきます。
- 未経験でも転職は可能?
- 可能です。特に管理業務主任者を取得すればほぼ確実に入れます。
- 残業時間は多いの?
- きつい物件を担当すれば残業時間が多くなります。
まとめ
マンション管理会社のデメリット
- たくさんの人を相手にするため、クレーマーも多数
- 膨大な事務作業で激務に
- 担当戸数が多いとブラックになりがち
- サービス残業、出勤が恒例化しがち
マンション管理会社のメリット
- 厳しいノルマがない
- 景気に左右されない
- 仕事自体は難しいものはない
要は自分の担当する戸数が少ないほど仕事は楽になります。
そのため、会社が一人当たりどの程度の棟数を担当するのかを知っておくことが非常に大切。
その情報を得るのに1番確かなのは、実際にその会社で働いている人の情報です。
転職会議に登録すると実際にそこで働いている人の口コミを見ることが可能です。
私も今のホワイト企業に転職する際には転職会議で生の声をみて年収がどの程度か、サービス残業がないかなどチェックしました。
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